MCT分科会

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セミナーレポート
『MCT』に関するニュースと、無理なく脂肪燃焼する方法を解説

2021年10月6日(水)、MCTプラス・コンソーシアムは第2回メディア向けセミナーを開催しました。セミナーにはMCTプラス・コンソーシアムの岡田先生(日本体育大学准教授)・中村先生(虎ノ門中村クリニック院長)に加え、特別ゲストとして日清オイリオグループの研究所でMCTの研究をされている渡邉愼二氏にも登壇いただき、MCTオイルとして初めて機能性表示食品を登場させるに至った経緯を教えていただきました。岡田先生はカラダづくりの専門家として脂肪燃焼体質の解説をいただき、中村先生には「脂肪燃焼体質」になるとどうなるか?体表温度の測定による可視化試験の解説をいただきました。

国内初!MCTオイルが「機能性表示食品」として、今秋から順次発売スタート

 渡邉 愼二氏写真

渡邉 愼二氏

日清オイリオグループ株式会社 中央研究所
研究第7課 主管

1989年東京理科大学大学修士号取得、2005年お茶の水女子大学博士号取得、客員研究員。1989年日清オイリオグループ(株)入社。油糧種子のタンパク質、脂質の機能性研究、医療用食品の研究開発に従事し、現在は、MCT(中鎖脂肪酸)の様々な栄養生理機能の研究に従事。

日清オイリオでは50年以上にわたり研究されているMCT
今秋、ついに機能性表示食品としてMCTオイルが登場

自粛生活が長引くことで、身体の活動量は減少しました。こうした社会背景からも、ますます健康ニーズは高まりをみせています。近年、MCTのさまざまな健康機能が注目され、美容や運動、健康維持などの観点で需要が急拡大しています。今回、「体脂肪やウエストサイズ※1を減らす※2」機能性表示食品としてリニューアルし、秋以降順次発売を開始いたします。

(※1 ウエスト周囲径 ※2 BMIが高めの方)

ダイエットの成功には「継続」が大事。
MCTオイルを活用して無理なく脂肪燃焼体質に

岡田 隆先生写真

岡田 隆先生

日本体育大学 体育学部 准教授/
骨格筋評論家/柔道全日本男子チーム体力強化部門長

専門は、トレーニング科学、アスレティックリハビリテーション。特に体幹の研究、筋肉と体脂肪の研究(筋肥大・除脂肪・減量)を行っている。著書累計100万部を突破。トレーニングは「心と身体を鍛えるもの」をポリシーに、トップアスリートから一般の方まで、さまざまなフィールドでそれぞれに適したカラダづくりを提案・指導している。
YouTubeチャンネル「バズーカ岡田の筋トレラボ」は、登録者数20万人を突破。分かりやすいカラダづくりの解説が人気を博している。

無理で極端なダイエットは間違っている

食欲の秋、年末年始はクリスマスにお正月など、ついつい食べ過ぎる季節。ダイエットを始める人も多い中、多くの人が間違ったダイエットでリバウンドを繰り返しています。ダイエットは継続することが最大の成功要因で、そのためには無理なく脂肪を燃焼させる体質を手に入れることが近道です。また、食べても太りにくい体質になるには、食べ物を選ぶことはもちろん、食べる順番(食物繊維→たんぱく質→脂質→糖質)を意識することが大切です。

カラダづくりの基本「PFCバランス」で太りにくい体質に!「F=脂質」を上手に摂ることがカギ

私たちのカラダづくりの基本として、PFCバランス(P=たんぱく質、F=脂質、C=炭水化物)があります。たんぱく質13~20%、脂質20~30%、炭水化物50~65%が栄養バランスの黄金比とされていて、太りにくい体質に導くには食用油などから『脂質』を上手に摂取することがカギになります。『脂質』は1gあたり9kcalあるためダイエットやカラダづくりには敬遠されがちですが、バランスと質にこだわって摂ると効果的です。

最強の油「MCTオイル」で脂肪燃焼体質に!

食用油の中でも、脂肪燃焼作用で注目されているのがMCTオイルです。大きく3つのポイント①「ケトン体を産生する」②「素早くエネルギーに変換」③「脂肪になりにくい」があります。人間がエネルギーを作り出すメカニズムには大きく2つ、糖質をエネルギー源とする「糖燃焼回路」と、脂質をエネルギー源とする「脂肪燃焼回路」があります。通常、糖質をエネルギー源とする「糖燃焼回路」が優先的に使われていますが、MCTを摂取することで体内にケトン体が産生され、「脂肪燃焼回路」を動かしてくれます。2つの回路が同時に働くことで、効率よくエネルギーを産生し、脂肪が燃焼しやすい体質になるのです。MCTは、いわば脂肪の「燃焼回路スイッチ」をオンにしてくれるといえます。

MCTで「脂肪燃焼体質」になるとどうなる!?
体表温度の測定で可視化に挑戦

中村康宏先生写真

中村 康宏 先生

内科医
/日本抗加齢医学会専門医

関西医科大学卒業。内科医・消化器内科医として勤務後、米国医師免許試験を突破し、最先端予防医学を学ぶため渡米。留学中には、パーソナルトレーナー、栄養士の資格を取得。帰国後、日本初のアメリカ抗加齢医学会認定施設「虎ノ門中村クリニック」を開業、院長を務める。

コロナ禍で活動機会が減少すると、脂肪が蓄積しやすい“不燃体質”に

本来、私たちのカラダはエネルギー源を摂取し、そのエネルギーは活動を通じて消費しています。しかし、自粛生活が長引くことで、通勤や運動機会など活動量が格段に減りました。それに伴い、体型の変化で悩む人が増えています。そうした、活動不足など何らかの原因でカラダの機能が滞っている状態が続くと、気がつかないうちに、脂肪が蓄積されやすい“不燃体質”になってしまいます。

一方、脂肪が燃焼されやすい体質では、蓄積された脂肪がエネルギーに変換され体脂肪を減らし、ケトン体が産生されることで、体内のミトコンドリアが活性化します。その結果、エネルギーが充足され脂肪を燃焼し続ける好循環をもたらしてくれます。

MCTを継続して摂取することで体表温度の上昇を確認

そこで今回、MCTオイルを継続的に摂取することで、エネルギーが充足すれば、熱産生(量)も正常となり、その結果、体表温度が上昇するのではないかという点に着目し、サーモグラフィによる可視化検証試験を実施致しました。

その結果、MCTオイルを2週間継続摂取したことで、うなじ~首筋、腕、すね・ふくらはぎ、の検証した全ての部位で体表温度の上昇を確認することができました。また、比較対象として通常の植物油(キャノーラ油)を摂取した群の中にはMCTオイル摂取群と同様に全ての部位において体表温度が上がった方も確認されました。いずれも脂質を摂取することでエネルギー源となり、体表温度の上昇につながったと考えられますが、MCTオイルは脂肪の蓄積を避けながら、脂肪燃焼体質へ導いてくれるため、脂肪燃焼体質を目指す生活者にとって、より良い選択になると言えます。

  • 体表温度
  • 体表温度の上昇
  • 体表温度のグラフ
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