MCT分科会

MCTとはAbout MCT

MCTとは

MCTは体内で素早く
エネルギーとなり、
様々な健康効果を発揮


「MCT」は母乳やココナッツの種実などにも含まれる成分

MCTとは中鎖脂肪酸(Medium Chain Triglyceride)のことで、中鎖脂肪酸(MCT)は、炭素数8~12で構成される脂肪酸です。ココナッツやパームなどのヤシ科植物の種実に含まれる成分で、母乳や牛乳にも含まれます。食用油に含まれる脂肪酸の中では、長鎖脂肪酸(Long Chain Triglyceride:LCT)などと比べて、素早く消化・吸収されケトン体を生成し、エネルギーになりやすい特長があります。医療やスポーツ、生活習慣病予防など、様々な場面で利用されていますが、普段の食生活で意識せずに摂れる分量は極わずかです。

ココナッツと母乳のイメージイラスト
脂肪酸の分類・主な脂肪酸・主な食品表

一般的な油より、約4倍も素早くエネルギーになる!

MCTは鎖のような形をした分子の長さがLCTに比べて短いため、水に馴染みやすいのが特長です。小腸から門脈を経由して直接肝臓に入り、より速やかに分解されてケトン体が作られます。一方、LCTは小腸から消化・吸収されてから全身に運ばれ、そのうちの肝臓にたどりついたものだけが、必要に応じて分解されてケトン体になります。このように、MCTは分解までの代謝経路が短いため、LCTと比較して4~5倍も速く分解されて、効率的にエネルギー源になります。また体内で素早く消費されることから、脂肪として蓄積されにくいという特色もあります。

このようなMCTの特性から、様々な健康効果があることが明らかになっています。

MCTとLCTの分子の長さの違い MCTは、LCTに比べて約半分も  短い!
MCTとLCTの代謝経路の違いMCT 中鎖脂肪酸 [ココナッツオイル・パーム油・母乳・牛乳などに含有] 肝臓へ通じる門脈を経て、直接肝臓へ運ばれ、効率よく分解される LCT 長鎖脂肪酸[大豆油・なたね油など通常の植物油に含有] リンパ管・静脈を通って脂肪組織、筋肉、肝臓に運ばれ、分解や貯蔵される

出典:Am.J.Clin.Nutr.1982;36:950-962より作図

主なMCTの健康効果 脂肪燃焼効率が高い 疲労回復 運動パフォーマンスの向上 便通の改善 認知機能改善 低栄養改善 乳児の発育促進など

Contact

サイトに関するお問い合わせ、MCT分科会に関する取材のご依頼はこちら