コラムColumn
名医に聞く!最強の油・MCTオイルの魅力
「赤ちゃんのちぎりパンはどこへいった?」
~体型維持のヒントは、赤ちゃんの腕にあった!?~
ついつい、食べ過ぎてしまう場面が多い年末年始。美味しく食事を楽しみたい時に、体型が気になるのという人も多いのでは。そこで今回は、MCTの脂肪燃焼パワーについて、MCTの愛用者であり、名医として様々なメディアでもご活躍中の山本メディカルセンター院長、齋藤真理子先生にお話を伺いました。実は、体型維持のヒントは、赤ちゃんの腕にあった?
今回お話を伺ったのは…
山本メディカルセンター 院長
齋藤 真理子 先生
昭和大学医学部卒。形成外科専門医、分子栄養学認定医、医学博士。アンチエイジング分野にも取組み、メディカルエステ、ドクターズコスメなどの開発・販売、分子栄養学レストランも手がけている。2010年に当センターに入職し皮膚科・形成外科を立ち上げ、実父である山本勇医師から院長職を受継ぎ山本メディカルセンター2代目院長に就任。内科、訪問看護ステーション、皮膚科・形成外科外来、美容皮膚科・外科、発達障害児運動療育施設を統括している。
はじめての脂肪燃焼は、中鎖脂肪酸
今回、注目するMCTオイルの主成分である中鎖脂肪酸は、ココナッツやパームフルーツなどに含まれる成分です。中鎖脂肪酸100%の油のことをMCT(Medium Chain Triglyceride)といいます。一般の植物油に含まれるオレイン酸やリノール酸と同じ脂肪酸の仲間で、母乳や牛乳などにも含まれており、私たちが普段から摂取している成分です。
新生児、いわゆる「赤ちゃん」のころ、私たちは重要なエネルギー源として、中鎖脂肪酸を摂り入れて、脂肪を燃焼して成長します。大人と違って、食事も自由に摂れない頃、糖質のエネルギー源は摂取する機会が少ないため、生まれてからしばらくの間は、脂質代謝を通じてカラダ全体を動かしていると考えられており、研究され続けています。
ちぎりパンのようにふっくらした腕がスッキリするのも、中鎖脂肪酸のおかげ
赤ちゃんの腕や脚が、まるで、焼き上がったばかりの「ちぎりパン」のように、ふっくらと優しく膨れ上がる時期があります。SNSで我が子の愛おしいその姿を紹介する様子も多く見られます。
しかし、大人になるにつれて、自然とこの「ちぎりパン」状態は解消。
この時蓄えられていた脂肪は、母乳や代替乳を通じて得られる、中鎖脂肪酸によって脂肪燃焼が促され、成長するための重要なエネルギー源として使用されている可能性を報告する研究もあります。このように私たちは生まれてすぐに、中鎖脂肪酸を摂り入れることで、成長してきました。しかし、離乳食以降からは「糖質」をカラダに摂り入れることで、糖燃焼回路によるエネルギー利用が増えます。その結果、脂肪をエネルギーに変換する機会は減少。大人になっていくに連れて、太ってしまった体型が戻りにくいのは、脂肪燃焼するチカラが機能していないからとも言えます。
大人になってから、脂肪燃焼できるカラダづくりにも、中鎖脂肪酸は効果的
20代の頃と同じように食べて、動いているのに、40代になって「痩せにくくなった」とよくいわれます。これは基礎代謝が下がったせい。一般的に、加齢に伴いエネルギー代謝全体が低下します。しかし、もしこれまで「糖燃焼回路」をメインに使っていた人が、新たに「脂肪燃焼回路」も動かせるようになれば、低下した分の基礎代謝を補える可能性があります。
大人のおつまみ、旬の味覚「海のミルク」で美味しく脂肪燃焼体質へ
やせる、健康、ダイエット。というと、どうしても辛いイメージを抱きがちですが、続けられない方法で取り組むことがそもそもの間違い。気軽に、楽しく食事をしながら無理なく続けられることが、体調管理の近道です。
MCTオイルは、直接加熱することには不向きなので、日頃は、好きな食事に何でもかけて食べています。これから冬の時期、旬を迎える「海のミルク・牡蠣」を使って、MCTオイル漬けもオススメの1品です。
牡蠣のMCTオイル漬け
▼材料
牡蠣(加熱用):500g
オイスターソース:小さじ2
にんにく:1かけ
★
ローリエ:1枚
ローズマリー:1本
赤唐辛子:1本(輪切り)
MCTオイル:1カップ
▼作り方
❶牡蠣は塩水でふり洗いし、厚手のペーパータオルにとって余分な
水気をしっかりととる。にんにくは薄皮を取って軽くおさえてつぶす。
❷フライパンに牡蠣を並べ入れ、強火で乾煎りし、水気がなくなって
きたらオイスターソースを加えて軽く煮詰める。
❸保存容器に❶と★を入れ、1~2日漬ける。
無味無臭のMCTオイルを使うことでにんにくや赤唐辛子、ローズマリーの風味が溶け込みやすく、香りも良いです。 冷蔵保存で2~3週間持つため、パスタやバゲットと一緒に食べるのもおすすめです。