Lipids, oils and health脂質・油と健康
脂質はカラダのもとになる、
必須の栄養素!
脳の60%は脂質でできている 脂質が果たす多彩な役割
脂質(油)のことを太る原因のように思っている人もいるようですが、脂質は体内でさまざまな役割を担う必須の栄養素です。体を動かす効率的なエネルギー源というだけではありません。私たちの体は37兆個の細胞で構成されていますが、その細胞一つ一つを形作る細胞膜の構成成分が脂質です。また、ホルモンを生成して体のメンテナンスにも関わっており、脳や神経系の機能維持のためにも働いています。血管の柔軟性維持や認知症予防に貢献する脂質もあります。実は、脳は水分を除けば、およそ60%が脂質です。このことだけでも脂質がいかに大切なものかわかることでしょう。健康でいるために、脂質の摂取は欠かせないのです。
摂取する油によって、
カラダへの影響が違ってくる
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸
油の主成分は脂肪酸です。脂肪酸は構造の違いによっていくつかの種類があり、どの脂肪酸を多く含んでいるかで、脂質の性質・体への影響が違ってきます。通常、1つの油の中に、数種類の脂肪酸が含まれています。
脂肪酸を分類すると、まず大きく「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2つに分けられます。飽和脂肪酸は、肉類やバターに多く、常温で固体になる脂肪酸です。エネルギー源になりますが、体内で合成することもできるので、摂り過ぎた分は蓄積されて体脂肪になります。一方、不飽和脂肪酸は常温では液体です。オリーブオイル、サラダ油、アマニ油、えごま油、魚油などに豊富で、体内に溜まりにくいという特徴があります。
脂肪酸分子の炭素結合
脂肪酸分子は炭素が鎖状に連なっている。炭素同士は通常1本の手で結合しているが、2本で結合する二重結合を持つものもある。それが不飽和脂肪酸。
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